リゾート・エリア
バリ島は世界有数のリゾート島で島中にホテルが点在していますが、デンパサール空港の周辺半径20キロと山間となるウブド周辺にほとんどのホテルが集まっています。大きく分けると6エリアとなります。
クタ レギャン トゥバン
デンパサール(ングラライ)空港の北に広がるエリアです。
バリ最大の繁華街であるクタはインド洋の大きな波を求めたサーファー達が集まり発展した街といわれています。
大型ホテルからロスメンと呼ばれる安宿まで多くの宿泊施設が建ち並び、細い路地にいたるまで観光客目当てのショップがひしめきあい物売りの姿も見られます。
昼間のほとんどを波間で過ごしたサーファー達が日が沈んだ後に街に出てナイトライフを楽しんでいます。
無国籍で刺激的な街は夜が明けようとするまでにぎわいが途絶えることはありません。
スミニャック クロボカン
クタ・レギャンの北にあるスミニャックはバリ島では比較的新しいリゾートエリアです。
静かなリゾートを求めるニーズから大型の高級ホテルから人気の隠れ家的ヴィラが建ち並び、有名シェフのレストランやアンティークショップなども増えてきて大人のリゾートの街として発展しています。
贅沢さと静けさを求めるために広い敷地を持つホテルやプライベート付きヴィラなどが多いのもこのエリアの特徴です。
ヌサドゥア ブノア
1970年代にインドネシア政府主導で作られたリゾートエリアです。
世界有数の五つ星大型ホテルが建ち並ぶこの地区は、バリの人達など観光客以外は立入制限を行っているため物売りなどもいない観光客のためだけのエリアです。
複数の大きなプールとレストランを持ち、夜にはバリ芸能が催され、白砂のプライベートビーチではマリンアクティビティが豊富。ホテルから一歩も出ずにリゾートを楽しむことができる大型ホテルはバリが初めての方やファミリーにも人気です。
ジンバラン
静かな漁村であったジンバランにフォーシーズンズ、インターコンチネンタル、リッツカールトン (現:アヤナ・リゾート) など超高級リゾートが進出し新しいリゾートエリアとなったのはまだ最近のことです。
観光客相手の土産物屋や物売りの姿はまだほとんど見られませんが、夕刻になるとサンセットが美しいジンバラン・ビーチではイカンバカールと呼ばれるシーフード屋台に観光客が集まりにぎわっています。
サヌール
バリで最初のリゾートと言われたサヌールは老舗ホテルが多いことからもわかるようにその昔から高級リゾートだったのです。
その後ヌサドゥアができバリ島がリゾート地としての地位を築いていく中で観光客はサヌールから離れていくのですが、観光客でにぎわうようになり静けさを求める人達がサヌールの静けさを求め戻ってくるようになってきました。
落ち着いた雰囲気の大人の街というイメージが定着し、欧米人や日本人のリピーターが多いリゾートエリアとなっています。
ウブド
バリ芸能、芸術の中心であるウブドには古くから世界中から芸術家が集まる場所でもありました。新緑の大自然が多く残り、渓谷、ライステラスなどの景勝地も数多いエリアです。
ウブドは外国人である観光客からみると少し特殊なエリアです。バンジャールと呼ばれる地域共同体であるウブドに住むバリの人達は、観光による地域への被害を憂い大型ホテルやショッピングセンターの建設を拒み、お店の営業時間を制限するなど観光と村との共存を望んでいるようです。
それゆえに自然を求め静かなリゾートを望む多くのリピーター達からもウブドは愛され続けています。