チップについて
バリ島でも欧米のようにチップが通例化していますが...
ホテル
ホテルへの支払にはサービス料が含まれていますのでチップをあげる必要はありません。
しかし、重いものを運んでもらったり、特別なお願いをしたときなどは、あなたの気持ちとしてチップを出すといいでしょう。
もちろん、そのスタッフが親切に気持ちよく働いてくれた時だけで構いません。
高級なホテルほど、スタッフはチップ目当てにサービスを変えたりはしませんし、チップをくれたゲストにだけ特別に接することもありません。
旅慣れた旅行者の中には、チェックアウトの時に 「 心地よく滞在させてもらったから これはスタッフ全員に 」 と封筒にチップを入れてそっと差し出す人もいます。チップを目当てにサービスをするのではなく、本当の意味のサービスを心がけていればゲストもそれに応えてくれる...といったことをスタッフに知らせているのかもしれませんね。
安いホテルになってくると少し事情が違ってきます。
料金が安いと料金に含まれるサービス料も少なくなりますし、ホテルの中にはゲストからのチップを前提にしてスタッフの給料を安くしていることもあります。
彼らも生活がありますから、どうしてもチップ目当てのサービスになりがちなこともあります。
そんな事情もわかってあげて、安いホテルほど親切なスタッフには積極的にチップをあげるようにしてください。
もちろん 「 絶対に 」 ということではありません。あくまでもあなたの気持ちとしてということです。
チップの額に決まりはありませんが、最低5千ルピアを基準に、あなたが気持ちいいサービスを受けたり特別なリクエストだった場合は1万、2万ルピアと奮発してチップをあげてください。
お札を折りたたんで右手に持ち ( 左手は使わない方がいいですね ) 握手をするようにそっと差し出してください。
バリ島で両替をすると5万、10万ルピアといった高額紙幣になることが多いので、スーパーやミニスーパー ( コンビニ ) で買い物をして小額紙幣をいつも持っているようにするといいですね。
ある日本人観光客が ( おそらく小額紙幣が余っていたんでしょうね ) ツアーの係員に1,000ルピアをチップとしてあげたら、その係員は怒って投げ返してきたのだそうです。もちろん、このような失礼な係員にはツアーを申し込んだ旅行会社を通じてクレームを出せばいいのですが、チップを出す側にも礼儀はあるのです。あなたがもし日本でそういった仕事をしているとして10円や100円のチップを渡されたらどう感じますか?
物価の上がったバリ島では1,000ルピアでは何もできません、いくら 「 チップは気持ち 」 と言っても、相手にも不快感を与えないように接してあげたいものですね。
レストラン
一部のレストランでもサービス料が別に請求されることがあります。
それはレシートを見ればわかります。
レシートを確認してサービス料がついているようなら、ホテルと同じようにチップをあげる必要はありません。
レストランの場合でも、愛想のいい店員さんだったり オーダーを待たせることなく運んできてくれるサービスの良い店員さんであれば、あなたの気持ちとしてチップをあげてください。
レストランではテーブルで会計をするのが基本です。
「 チェック・プリーズ Check Please 」 と会計を頼めばレシートを持ってきてくれます。レシートにサービス料がついてないことを確認して会計額にチップ分を上乗せしてお金を支払います。テーブルに店員さんが取りに来たときに「 ノー・チェンジ No Change 」 と言えば、「 お釣りはいらない 」 ということになり、お釣りはチップだということになります。
オーダーした合計金額の10%くらいが目安ですが、あまり金額に神経質になることはありません。特別にチップをあげたいなと思ったのでなければ、お釣りをもらうと細かいのが増えて困るなといった程度の金額でも構わないのです。
きちんとしたレストランではサービス料を必ずといっていいくらい取っていますから、あくまで気持ちということで大丈夫です。