Pura Luhur Batukau
バトゥ カウ寺院
正式な名前は、プラ・ルフール・バトゥカウ寺院 Pura Luhur Batukau。
標高2276メートルのバトゥ・カウ山の南側、標高650mの山麓に位置する。バトゥ・カウ山 Gunung Batukau は、アグン山 Gunung Agung、バトゥール山 Gunung Batur に次いでバリで3番目に高い山で、神聖な山とされている。
18世紀タバナン王国 Tabanan Kingdom が、先祖を祀るための国寺として建立した。「西(カウ)の山」の意味と言われているが「椰子の実の殻の山」を意味するバトゥ・カル Batukaru とも呼ばれる。
この寺院は、ブサキ寺院 Pura Besakih と同様に複合寺院である。中心にあるのはケチャックダンスの会場で有名なダレム寺院 Pura Dalem、南側にはパニャウム寺院 Pura Banyaum がある。
寺院内にはいくつものメルがある。7層のメルは17世紀後半のゲルゲル王朝 Gelgel dynasty の統治者ディ・マデ Di Made を、3層のメルはチョコルダ・タバナン Cokorda Tabanan を祀っている。チョコルダとはバリ島の王族によく使用される名前で、タバナンのチョコルダという王族を祀っているということである。
寺院の東側には池があり、池の中央に小さな島がある。そこには2つの祠が並んで立っている。ひとつはバトゥ・カウ山の北側にあるタンブリンガン湖 Danau Tamblingan の女神を、もうひとつはバトゥ・カウ山の神を祀っている。この辺り一帯が寺院建立以前から巨石崇拝の聖地であった。したがって、この寺院には、たくさんの数の直立した巨石が祀られている。これはリンガ Linga と呼ばれていて男根を象徴し、祖先崇拝のために使われたものではないかといわれている。
歯が生えていない子供は入れない。歯が生えていない子供が入ると病気になるという言い伝えがあるからだ。入口に「歯の生えていない子供は入ってはいけない」と書いているほどだが、なぜそう言われるようになったのかは、誰も知らない。
道があまり良くない為、観光客はかなり少ない。そのため、荒れた参道や苔むした塀など、ひっそりと神秘的な雰囲気がある。
中腹にあるプラタン湖 Danau Bratan、タンブリガン湖 Danau Tamblingan、ブヤン湖 Danau Buyan の3の湖の神を祀る祠がある。この場所から登山をすることも可能だが、道がかなり解りにくいので絶対にガイドが必要。片道6時間の鬱蒼とした森をひたすら登らなくてはいけない。しかし、登りきると、インド洋までライステラスが続く、壮大かつ厳粛な景色に感動することは間違いないだろう。
高地につき天気によっては非常に寒いので上着を忘れず持っていくように。とても雨が降りやすい地域、レインコートや傘を持って行くように。
登山目的であれば 6時間もかかるので上着やレインコートはもちろん備蓄食料を忘れないように。また、登山は乾季に行くことをお勧めする。
アクセス
空港から車で2時間
料金
お布施
開園時間 : 8:00~17:00
注意事項
腰巻と腰帯が必要