Pura Kebo Edan
クボ エダン寺院
クボ・エダン寺院はウブド郊外東、ゴア ガジャ Goa Gajah の近くにある。
このお寺は12世紀ごろ、ジャワ人の手によって建立されたといわれている。1346年 ジャワ王とバリ王の間で戦争が起こりバリが負けた。ジャワ王であるクルタヌガラKertanegara王は、戦争が終わった後、パテ(大臣)である水牛の姿をしたクボ・パルッKebo Parukに、イスラム教典コーランKoran「シヴァ・ベラワSiwa Bhairawa」をバリの民衆に教えるよう命じた。
「シヴァ・ベラワ」の教えには、良い教えの「ニウェルティniwerti」と、悪い教えの「プラウェルティpurawerti」の2種類あるが、ジャワ王は悪い教えである「プラウェルティ」だけを教えるよう促した。悪い教えでバリの家臣を増やそうと企んでいたが、優しいバリの人たちの心には、その教典は受け入れられず、だんだん教えを乞う人はいなくなっていった。その後は仏教寺院になったが、現在はヒンドゥー教寺院として地元の人たちの信仰の場、お祈りの場となっている。
クボとはバリ語で「水牛」、エダンはジャワ語で「狂った」を意味する。2つの言語を使った珍しい寺院である。
4本の男根のある踊るぺジェン Pejeng Giant の巨大な像が有名な寺である。
その巨大な像の両脇に、二頭の水牛が腰を下ろしている。石像の特徴は、4本の男根を持ち、片方の足にはヘビが絡みつき、もう一方の足は人を踏みつけている。石像は高さが3.6mもあり、700年も前に作られたものである。
この石像には諸説ある。
ひとつはバラモン教に登場する動物の巨人という説。ある日二頭の水牛が喧嘩をするが、それを破壊の象徴であるベジェンの巨人が止めさせた、という神話である。
また、この像は死体の上で踊っている悪魔シヴァ・ベラワであるとも言われている。
また、Bimaであるとの説も根強い。ビマの伝説はとても面白い。ビマはある女性がとても好きで、彼女への欲求が大きく高まった。しかし、ビマのペニスは彼女にはあまりにも大きすぎるため、彼女は別の恋人を作ってしまった。ある日ビマは彼らが性交しているのを見つけ怒りに震えた。そしてビマは彼らを踏みつけて殺してしまった。
現在でも巨大な像は誰なのか議論されている。
寺院内にはこれらの像のほかにも、13世紀当時の古い像がいくつもある。クボ・エダン寺院にある遺跡は水牛を象ったものが多く、クルタヌガラ王の大臣の肖像だと伝えられている。ジャワ王の大臣たちは、皆動物の姿をしていて、その中でも特に水牛が多い。
ところどころ朽ち、欠けているようなところもあるが、それもまた、歴史を感じられる。
巨大な像の前にあるガネーシャ Ganesa 像の額を撫でると頭が良くなるとか、ならないとか・・・
アクセス
空港から車で1時間30分
ウブド中心から車で15分
料金
お布施( Rp.5,000 程度 )
開園 7:00~18:00
注意事項
腰帯が必要