Pura Kehen
ケヘン寺院

ケヘン寺院はバトゥール山 （Gunung Batur） のふもとのバンリ村の北端にある。丘の上からバンリの町を見守るようにして建てられているケヘン寺院。
バンリ王朝の王国寺院だったこの格調高い寺院は、11世紀に建立されたものといわれている。ヒンズーの三大神である火の神ブラフマ、水の神ヴィシュヌ、風の神シヴァを祀っている。

到着したらまずは階段の見事な石彫りに目を奪われる。 山の傾斜を活かして作られているため、門までは階段を上る必要がある。 階段を登りきった先は外境、中境、奥境の3段に分かれている。また寺院内でひときわ大きくそびえている神木バニャン樹Banyanが目を引く。樹齢700年以上と言われている大きな樹木である。
寺院内のあらゆる構造物に施された石のレリーフは緻密で迫力がある。また、壁面には中国製陶磁器の装飾皿が何十枚と埋め込まれ、当時の中国との交易と、王朝の繁栄ぶりがうかがえる。しかし、中国陶器の装飾は当時の物はほとんど盗まれており、現在あるのは後に埋め込まれたもの。
ヒンドゥー3大神の掘り込まれた仏塔や、11層のメルなど見所がたくさんある。また、この寺院は全体が３段で構成されているが、各段が異なった時代に造られたもので、その違いを楽しむ事ができる。そして、石の彫刻一つ一つに感心することができる。
境内にはバニャン樹が茂り、静寂な空気が流れている。観光客が少なく、のどかで静かなこの寺院で思索にふけるのもいいだろう。

アクセス
空港から車で1時間30分

開園時間
9:00～17:00

料金
Rp.3,000
サロンと腰帯が必要（長ズボンなら腰帯のみ必要）